タダ電の単価は1kWh70円で高い?無料になる仕組みと損益分岐点を正直に解説【2026年最新】
電力会社
2026.06.29
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「タダ電 単価」で検索したあなたは、たぶん少しモヤモヤしていますよね。
「電気代がタダになる」と聞くとワクワクするのに、いざ調べると「単価が高いらしい」という声も出てくる。
いったいどっちが本当なの?そんな引っかかりを抱えたまま、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。
わかります。
私自身、電力会社を調べ始めたころは「安い」「お得」という言葉の裏側が見えず、何度も遠回りをしてきました。
だからこそ、この記事では「タダ電の単価はいくらで、なぜその金額なのか」を、公開データと公式情報をもとにフラットに整理していきます。
煽りも、押し売りもしません。
読み終えるころには、「自分の電気の使い方なら、タダ電は得なのか損なのか」を自分の頭で判断できるようになっているはずです。
では、いちばん気になる単価の数字から見ていきましょう。
タダ電の単価は1kWhあたり70円|まず押さえる料金の全体像
タダ電の電力量料金の単価は、2026年時点で全国一律「1kWhあたり70円」です。
これは沖縄と一部離島を除く全エリア共通の設定で、地域によって単価が変わることはありません。
まずはタダ電の料金の骨組みを、シンプルに整理しておきます。
ポイントは、単価70円という数字と「5,000円の無料枠」がセットになっていることです。
タダ電は株式会社エスエナジーが2023年5月に始めた、アプリ完結型の新電力サービスです。
登録小売電気事業者として正式に登録された会社が運営しているので、「怪しい裏技」で無料にしているわけではありません。
送電の仕組みそのものは地域の電力会社のものを使うため、電気の品質や停電のしやすさが変わることもないとされています。
つまりタダ電は、「単価は高めだけど、一定額までは無料」という、ちょっと変わった料金設計の電力会社なんですね。
この“クセ”を理解できるかどうかで、得する人と損する人がくっきり分かれます。
なぜタダ電の単価は「高い」と言われるのか|大手電力との比較
タダ電の単価が高いと言われる理由は、大手電力会社の標準メニューと比べると1.5〜2倍ほどの水準だからです。
数字で並べると、その差がはっきり見えてきます。
たとえば東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bは、使用量に応じて単価が3段階になっており、おおよそ30.00〜40.69円/kWhに設定されています。
一方で、単価が比較的安い関西電力エリアは20円台〜29円ほど。
これに対してタダ電は一律70円/kWhなので、関西と比べると2倍を超える計算になります。
大手電力(関東・従量電灯B):約30〜41円/kWh
大手電力(関西):約20〜29円/kWh
タダ電:一律70円/kWh
こうして並べると、「単価だけ」を見ればタダ電はかなり割高です。
ここで多くの人がつまずくのが、「単価が高い=損」と早合点してしまうこと。
でも、タダ電の本当の価値は単価の数字そのものではなく、「5,000円分まで無料になる枠」との組み合わせにあります。
言い換えると、タダ電は「安い単価で薄く得をする」タイプではなく、「使用量が少ない月にだけ大きく得をする」タイプの電力会社なんです。
だからこそ、次に理解すべきは「無料になる仕組み」そのものです。
単価70円でも電気代が無料になる仕組みをやさしく解説
タダ電で電気代が無料になるのは、毎月5,000円分までの電力量料金がまるごと差し引かれるからです。
単価70円で5,000円分を計算すると、約71kWhになります(5,000円 ÷ 70円 ≒ 71kWh)。
つまり、1カ月の電気使用量が71kWh以下に収まれば、その月の電気代は0円になるという仕組みです。
しかも無料枠に収まった月は、基本料金も燃料費調整額も再エネ賦課金も請求されません。
具体的なイメージを、月の使用量ごとに整理してみます。
1. 月50kWh使用 → 5,000円の枠内なので電気代は0円
2. 月71kWh使用 → ほぼ枠ぴったりで、こちらも0円に収まりやすい
3. 月100kWh使用 → 枠を超えた分に単価70円がかかり、基本料金280円なども発生
ここで大事なのは、「無料になる」のは大手電力の請求額から5,000円引かれるという意味ではないということ。
あくまで「タダ電の単価70円で計算した金額」が5,000円分まで無料になる、という話です。
大手電力の高い月の請求書から5,000円引かれるわけではないので、ここは勘違いしやすいポイントとして押さえておきましょう。
参考までに、東京都の集合住宅・一人暮らしの平均的な電力使用量は、月あたり150〜190kWh前後というデータもあります。
この数字を見ると、71kWh以下という無料ラインは「意識して節電しないと届きにくい」水準だとわかります。
だからこそ、タダ電は「もともと電気をあまり使わない人」に強く向いているんですね。
タダ電の損益分岐点は何kWh?単価から逆算するお得ライン
タダ電がお得になるかどうかの分かれ目、いわゆる損益分岐点は、おおむね月80〜125kWhあたりに存在します。
ただし、この分岐点は比較する大手電力のエリアや、その時々の電力市場価格によって動くため、「1つの正解」があるわけではありません。
各情報源が示す目安を並べると、ばらつきが見えてきます。
数字に幅があるのは、「どの大手プランと比べるか」「市場価格が高い時期か」で結果が変わるからです。
ざっくりとした判断軸としては、次のように考えると迷いにくくなります。
1. 月71kWh以下 → 無料になる可能性が高く、タダ電のうまみが最大
2. 月72〜90kWh程度 → 電気代は発生するが、他社と同程度かやや得になることも
3. 月100kWh超 → 単価70円が効いてきて、大手より割高になりやすい
4. 月150kWh超 → 単価が市場平均の約2倍のため、大幅に高くなるリスク
つまり、タダ電は「使えば使うほど損しやすい」構造を持っています。
一般的な電力会社は「たくさん使う人ほど割引でお得」という設計が多いのに対し、タダ電はまさに逆。
この違いを理解しておくと、「自分の使用量なら得か損か」を自分で見積もれるようになります。
まずは検針票やアプリで、直近数カ月の使用量(kWh)を確認してみてください。
その数字が71kWhに近いほど、タダ電と相性が良いと言えます。
2026年7月の料金改定で単価まわりはどう変わった?
2026年7月1日から、タダ電の料金体系が大きく改定され、単価まわりの負担が実質的に増えました。
「5,000円まで無料」という基本の訴求は維持されていますが、長く使う人や電気を使う月には影響が出る内容です。
特に押さえておきたい変更点は、次の2つです。
1. 契約19カ月目以降は、毎月560円の最低料金が発生する
2. 燃料費調整額に「電力市場単価」が加算され、実質的に単価が上がる
1つ目は、完全無料で使えるのが「契約から18カ月間まで」に限定されたという点です。
つまり、これまでのように節電で0円を続けられるのは、契約から1年半までということになります。
すでに契約していて、2026年7月1日時点で18カ月以上経過している人は、その後の最初の請求から自動的に560円が適用されるとされているので注意が必要です。
2つ目の「電力市場単価」は、市場連動型の仕組みで、日本卸電力取引所(JEPX)の価格に応じて上乗せされます。
情報源によると、前月平均が15円未満でも1kWhあたり5円が加算され、15〜20円未満・20円以上の場合はそれぞれ別の計算式で加算される仕組みです。
この電力市場単価の追加によって、実質5円/kWh以上の値上げになっているという指摘もあります。
ここで正直にお伝えしておくと、タダ電はサービス開始からたびたび条件を見直してきた経緯があります。
開始当初は「1万円まで無料・単価65円」でしたが、その後「6,500円まで」→「5,000円まで」と無料枠が縮小し、単価も65円から70円へ上がりました。
こうした改定の頻度を見ると、今後も条件が変わる可能性は否定できません。
契約する・し続ける場合は、公式からのお知らせをこまめに確認する姿勢が欠かせないと言えます。
単価だけでは見えない費用|燃料費調整額・電力市場単価・再エネ賦課金
タダ電の実際の負担は、単価70円だけでは決まらず、無料枠を超えた月には複数の費用が上乗せされます。
無料枠に収まっていれば0円ですが、超えた瞬間に一気に項目が増えるのがタダ電の特徴です。
無料枠を超えた月に発生し得る主な費用は、次のとおりです。
- 電力量料金:70円/kWh × 使用量
- 基本料金:280円
- 燃料費調整額(+電力市場単価)
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)
ここで注意したいのが、タダ電は燃料費調整額を公開していないとされている点です。
一般的な電力会社は燃料費調整単価を毎月公表していますが、タダ電はその値が事前に見えにくい構造になっています。
さらに前述の電力市場単価が加わるため、燃料価格や市場価格が高騰した局面では、超過分の電気代が想定以上に膨らむリスクがあります。
逆に言えば、燃料価格が落ち着いている時期はそこまで大きく振れないとも考えられます。
ただ、世界情勢によって市場価格は上下するため、「超過月の請求額は読みにくい」という前提で付き合うのが安全です。
このあたりの“見えにくさ”は、タダ電を検討するうえで単価と同じくらい重要なポイントです。
数字が公開されている部分(単価70円・基本料金280円)だけでなく、公開されにくい部分があることも、フェアに知っておきましょう。
タダ電の単価が「合う人」「合わない人」をタイプ別に整理
タダ電の単価70円という設計は、「電気をあまり使わない人」には強く、「たくさん使う人」には弱いという、はっきりした向き不向きがあります。
自分がどちらのタイプかを見極めるために、特徴を整理してみます。
まず、タダ電が合いやすい人はこんなタイプです。
一人暮らしで、日中は仕事や外出で家にいないことが多い
出張や旅行が多く、家を空けがち
別荘・セカンドハウスなど、電気の使用が少ない住まいがある
毎月の使用量がおおむね71〜90kWhに収まっている
アプリで使用量をチェックしながら、ゲーム感覚で節電を楽しめる
反対に、タダ電が合いにくいのは次のようなタイプです。
家族世帯で、在宅時間が長く電気を多く使う
ペットのために冷暖房を常時つけている
夏や冬にエアコンをしっかり使う
毎月の使用量が125kWhを超えることが多い
蓄電池を設置している(契約できないケースがあるとされています)
こうして見ると、タダ電は「万人向けの安さ」ではなく、「特定のライフスタイルに刺さる電力会社」だとわかります。
自分がどちらに近いかは、直近3〜6カ月の使用量(kWh)を見れば、かなり正確に判断できます。
“なんとなくお得そう”で飛びつくのではなく、自分の数字と照らして考える——これが遠回りしないコツです。
契約前にチェックしたい注意点|単価以外の落とし穴
タダ電を検討するなら、単価以外にも知っておきたい実務的な注意点がいくつかあります。
見落とすと「思っていたのと違う」となりやすいポイントを、まとめて確認しておきましょう。
主な注意点は次のとおりです。
1. 申し込み・解約・明細確認はすべて専用アプリ完結で、電話窓口はつながりにくいとの声がある
2. 支払い方法はクレジットカードのみとされている
3. 蓄電池がある家庭は契約できないケースがある
4. 燃料費調整額が公開されておらず、超過月の請求額が読みにくい
5. 過去に一度解約した場合、再契約ができない期間・条件があるとされる
一方で、安心材料もあります。
入会料・解約手数料が無料で、契約期間の縛りや解約金がない点は、気軽に試しやすい要素です。
「合わなかったら戻せばいい」という選択肢が用意されているのは、初めての新電力としてはハードルが低いと言えます。
とはいえ、乗り換えや解約の手間、アプリ操作への慣れは人によって感じ方が違います。
デジタルツールの操作が苦手な方は、この“アプリ完結”という点を事前に確認しておくと安心です。
単価や無料枠という「お金の話」だけでなく、こうした「使い勝手の話」まで含めて総合的に判断していきましょう。
タダ電の単価に関するよくある質問(FAQ)
最後に、「タダ電 単価」で調べる人が特に気になりやすい疑問を、Q&A形式でまとめます。
タダ電の単価はいくら?
タダ電の電力量料金の単価は、2026年時点で全国一律70円/kWhです。
サービス開始当初は65円/kWhでしたが、その後70円に改定されています。
単価が何kWhまでなら電気代は無料になるの?
単価70円で計算すると、毎月5,000円分=約71kWhまでが無料の目安です。
月の使用量が71kWh以下に収まれば、その月の電気代は0円になりやすい仕組みです。
タダ電の単価は大手電力と比べて高い?
はい、大手電力の標準メニューと比べると、単価はおおむね1.5〜2倍の水準です。
ただし「5,000円分まで無料」という枠があるため、使用量が少なければトータルで得になる可能性があります。
単価が高いのに得になるのはどんな人?
毎月の使用量が少なく、無料枠(約71kWh)内に収まる人です。
一人暮らしや家を空けがちな人、別荘の管理などが代表例です。
損益分岐点は何kWh?
比較対象や時期によって幅がありますが、おおむね月80〜125kWhあたりが分岐点の目安です。
これを大きく超える家庭では、単価70円の影響で割高になりやすくなります。
2026年7月の改定で単価は上がった?
電力量料金の表示単価は70円のままですが、「電力市場単価」が加算され、実質的な負担は増えています。
さらに契約19カ月目以降は毎月560円の最低料金が発生する点にも注意が必要です。
まとめ:タダ電の単価は「使い方」で価値が決まる
タダ電の単価は70円/kWhと大手より高めですが、5,000円分(約71kWh)までの無料枠と組み合わさることで、使用量が少ない人には大きなメリットになります。
逆に電気をたくさん使う家庭では、単価の高さがそのまま負担になり、他社より割高になりやすい——これがタダ電の本質です。
最後に、判断の軸をもう一度整理しておきます。
- 単価は一律70円/kWh(大手の約1.5〜2倍)
- 無料になるのは月約71kWhまで
- 損益分岐点は目安で月80〜125kWh前後
- 2026年7月改定で電力市場単価が加算、19カ月目以降は最低560円
- 向くのは「電気をあまり使わない人」
大事なのは、単価という一点だけで「高い・安い」を決めないこと。
あなたの毎月の使用量という“自分の数字”と照らし合わせて初めて、得か損かが見えてきます。
まずは検針票やアプリで直近の使用量を確認し、そのうえで「自分に合うか」を落ち着いて見極めてみてください。
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