タダ電とは?電気代が5,000円まで無料になる仕組みと「損しない人」の条件【2026年最新】
電力会社
2026.06.27
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「タダ電って、本当に電気代が無料になるの?」
そんな素朴な疑問から、この記事を開いてくださったのではないでしょうか。
電気代の検針票を見るたびに、小さくため息をつく。
そんな毎日を過ごしていると、「タダ電」という耳を疑うような名前のサービスは、正直あやしく見えてしまいますよね。
わたしも最初は「タダより高いものはない、って言うしなあ」と、半信半疑でした。
でも、調べていくうちに分かったのは、タダ電は決して怪しい裏技ではなく、きちんと国に登録された電力会社が運営する仕組みだということ。
そのうえで、「タダになる人」と「かえって高くなる人」がはっきり分かれる、クセのあるサービスでもありました。
この記事では、タダ電の仕組みから料金、2026年7月の最新改定、メリット・デメリットまでを、できるだけフラットにお伝えします。
「自分の家なら得なのか、損なのか」を、あなた自身が判断できる材料になれば嬉しいです。
タダ電とは?毎月5,000円まで電気代が0円になる新電力サービス
タダ電とは、毎月の自宅の電気代が5,000円(約71kWh)ぶんまで無料になる、アプリ完結型の新電力サービスです。
電気代が5,000円に届かない月は、請求そのものが発生しません。
5,000円を超えた月は、超えたぶんだけを支払う仕組みになっています。
運営しているのは、株式会社エスエナジーという会社です。
2020年7月に設立され、2023年5月末に「タダ電」の提供をスタートしました。
資源エネルギー庁に登録された小売電気事業者であり、無許可の怪しい業者ではありません。
送電網やインフラは、いま使っている地域の電力会社(東京電力や関西電力など)のものをそのまま利用します。
そのため、タダ電に切り替えても電気の品質が落ちたり、停電が増えたりすることはありません。
対応エリアは、沖縄と一部離島を除く日本全国です。
2026年4月時点で、累計申込は30,000世帯を突破していると公表されています。
「聞いたこともない会社だから不安」という気持ちは自然なものですが、仕組み自体は合法で、正式な電力会社である、とまずは押さえておいてください。
タダ電がなぜ無料なのか?「怪しい」と言われる仕組みの正体
タダ電が電気代を無料にできる理由は、大きく2つの収益源にあります。
ひとつは、専用アプリ内に表示される広告からの収入です。
もうひとつは、無料枠を超えて電気をたくさん使う利用者からの、電気料金です。
つまり、「あまり使わない人の無料ぶん」を、「たくさん使う人の支払い」と「広告収入」で支えている構造になっています。
この仕組みは、運営会社への取材記事でも本人たちが説明しており、違法な資金源ではありません。
言い換えれば、タダ電は「みんなが得をする」サービスではなく、「使用量が少ない人だけが得をする」設計だということです。
ここを勘違いすると、「タダって言うから乗り換えたのに、逆に高くなった」という失敗につながります。
無料の裏側には、必ずどこかで採算を取る仕組みがある。
その原資が「広告」と「たくさん使う人の割高な単価」である、と理解しておくと、判断を誤りにくくなります。
タダ電の料金プランと無料枠|71kWhが分かれ目になる
タダ電のプランは「タダ電プラン」の1種類のみで、料金の分かれ目は「71kWh」です。
毎月およそ71kWh(金額にして5,000円ぶん)までは、電力量料金も基本料金も0円になります。
この71kWhを1kWhでも超えると、超過分に独自の従量単価が適用されます。
具体的な料金の考え方は、次のとおりです。
- 無料枠:毎月5,000円ぶん(約71kWh)まで0円
- 電力量料金:一律70円/kWh(全エリア共通)
- 基本料金:電気代が5,000円を超えた月のみ280円が発生
ここで注意したいのが、70円/kWhという単価です。
一般的な電力会社の従量単価は、地域や段階によって30〜40円台であることが多く、大手の東京電力と比べるとタダ電はおよそ2倍の水準になります。
つまり、無料枠に収まっているうちは最強クラスにお得ですが、超えた瞬間から一気に割高な世界へ切り替わります。
71kWhがどのくらいの使用量かというと、一人暮らしでも平均より少なめ、という水準です。
在宅時間が長い方や、エアコンをよく使う季節には、意外とあっさり超えてしまう数字でもあります。
自分の毎月の使用量(検針票のkWh)を把握しておくことが、タダ電で損をしないための最初の一歩です。
【2026年7月1日改定】タダ電の完全無料は「契約18か月まで」に変わった
2026年7月1日から料金体系が改定され、完全無料で使えるのは「契約から18か月まで」に変わりました。
これはタダ電を検討するうえで、いま最も重要なポイントです。
改定によって、契約19か月目以降は、たとえ使用量が無料枠に収まっていても、毎月560円の「最低料金」が発生するようになりました。
これまでは、使用量さえ抑えれば何年でも0円を続けられましたが、今後は「実質1年半だけ完全無料」という位置づけに変わったわけです。
2026年7月1日の改定では、ほかにも次のような変更が入っています。
1. 契約19か月目以降、毎月560円の最低料金が必ず発生する
2. 1〜3日の平均使用量が15kWhを超えると、支払いがクレジットカード限定になる場合がある
3. 月の途中で解約すると、使用分+予測分がその日にまとめて請求される(払い過ぎは後日返金)
4. 支払いが遅れた場合、遅延損害金に加えて回収事務手数料495円が追加される
すでに契約中で、2026年7月1日時点で18か月以上経過している方は、次の請求から自動的に560円が適用される点にも注意が必要です。
「タダ電は永遠に無料」という古い情報のまま契約すると、期待とズレてしまいます。
いまのタダ電は「1年半のあいだ、電気代がほぼタダになる体験ができるサービス」と捉えるのが、いちばん実態に近い理解だと思います。
タダ電のメリットとおすすめな人|電気をあまり使わない家庭向け
タダ電のメリットは、使用量が少ない家庭なら電気代を大きく減らせる(条件次第で0円も狙える)点に尽きます。
そのうえで、契約や解約に費用がかからない手軽さも魅力です。
具体的なメリットを整理すると、次のようになります。
- 月71kWh以下なら、電気代を0円に近づけられる
- 入会料・解約手数料が無料で、契約期間の縛りもない
- アプリで日別・週別の使用量が見え、節電の意識が自然と高まる
- 切り替え工事は不要で、いまの電力会社への連絡もいらない
これらの特徴から、タダ電が向いているのは次のような人です。
1. 一人暮らしで、日中はほとんど家にいない人
2. 出張や旅行が多く、家を空けがちな人
3. 別荘やセカンドハウスなど、電気をほぼ使わない住まいを管理している人
4. 電力会社の比較・乗り換えに抵抗がなく、条件が変わっても落ち着いて動ける人
反対に、家族世帯やペットのいる家庭、在宅ワークで一日中エアコンを使う人には、あまり向きません。
「タダ」という言葉の魅力だけで飛びつくのではなく、自分の生活スタイルと使用量に照らして選ぶことが大切です。
タダ電のデメリット・注意点|契約前に確認したい5つのこと
タダ電の最大の注意点は、無料枠を超えると単価70円/kWhでかなり割高になることです。
そのほかにも、契約前に知っておきたい弱点がいくつかあります。
主なデメリット・注意点は、次の5つです。
1. 無料枠(約71kWh)を超えると、大手の約2倍の単価で一気に高くなる
2. 燃料費調整額が公開されておらず、最終的な請求額が読みにくい
3. これまで度重なる改悪(無料枠の縮小・単価の値上げ)が行われてきた
4. 申し込みも解約もアプリ完結で、サポートの反応が遅いという声もある
5. 新しめのサービスのため、将来的な改定やサービス停止の可能性はゼロではない
とくに1つ目は、失敗談として最も多く見かけるパターンです。
「タダ電に変えたら、逆に電気代が上がった」という口コミの多くは、無料枠を超える使い方をしている家庭から出ています。
改悪の歴史も見過ごせません。
サービス開始当初は月1万円(約154kWh)まで無料でしたが、その後6,500円、5,000円と段階的に縮小され、単価も65円から70円へ上がってきました。
さらに、2025年3月以降は解約後の再契約ができなくなり、2025年6月の改定では蓄電池を設置している住宅は契約できなくなっています。
こうした変更が短期間で続いている点は、契約前に必ず頭に入れておきたいところです。
タダ電の損益分岐点|何kWhから他社より高くなるのか
タダ電が他社より高くなる分かれ目は、おおよそ130kWh前後です。
無料枠の71kWhを超えても、90kWh程度までなら、他社と同等かそれ以下に収まるケースが多いとされています。
一方で、使用量が増えて130〜145kWhを超えるあたりから、大手電力より割高になりやすくなります。
使用量の目安ごとに、ざっくりした傾向をまとめると次のようになります。
- 〜71kWh:0円になる可能性が高い(タダ電の独壇場)
- 71〜90kWh:多少の請求は出るが、他社と互角かお得な水準
- 90〜130kWh:他社との差が縮まり、比較検討が必要な領域
- 130kWh以上:大手電力より高くなりやすく、タダ電のうまみは薄い
ここで注意したいのは、タダ電が燃料費調整額を公開していないため、正確な損益分岐点は月や市場価格によって前後する、という点です。
そのため「〇〇kWhまでなら絶対お得」と言い切ることはできません。
判断のコツは、まず検針票で自分の毎月の使用量を確認し、それが71kWh前後に収まるかどうかを見ることです。
夏や冬にエアコンで使用量が跳ね上がる家庭は、その月だけ割高になるリスクも計算に入れておくと安心です。
タダ電の申し込み方法・解約・対応エリアまとめ
タダ電の申し込みは専用アプリで完結し、工事も費用も不要です。
App StoreまたはGoogle Playからアプリをダウンロードし、必要事項を入力するだけで、数分で切り替え申請ができます。
いまの電力会社への解約連絡も、原則こちらでは不要です。
申し込みから解約までの流れは、次のとおりです。
1. アプリをダウンロードして会員登録する
2. 住所や現在の契約情報など、必要項目を入力する
3. 供給開始を待つ(切り替えには一定の日数がかかる)
4. 解約したいときは、アプリから手続きする
対応エリアは、沖縄と一部離島を除く日本全国です。
賃貸住宅でも切り替えられますが、建物全体が高圧一括受電契約になっている場合は申し込めません。
入会料・解約手数料は無料で、契約期間の縛りもないため、「合わなければやめる」という前提で試しやすいのは正直ありがたい点です。
ただし2026年7月の改定で、月途中解約時は使用分+予測分がその日に請求される仕組みに変わったので、解約のタイミングは月末付近を意識しておくとスムーズです。
タダ電に関するよくある質問(FAQ)
最後に、タダ電についてよく検索される疑問に、簡潔にお答えします。
タダ電とは?
毎月の電気代が5,000円(約71kWh)ぶんまで無料になる、アプリ完結型の新電力です。
株式会社エスエナジーが運営し、資源エネルギー庁に登録された正式な小売電気事業者が提供しています。
タダ電はなぜ無料なの?怪しくない?
アプリ内広告の収入と、無料枠を超えて使う利用者からの電気料金で、無料ぶんを支えているからです。
違法な仕組みではなく、収益構造が明確なビジネスモデルにもとづいています。
タダ電のデメリットは?
最大のデメリットは、無料枠を超えると単価70円/kWhで割高になることです。
加えて、燃料費調整額が非公開である点、改悪が続いてきた点、サポートがアプリ中心である点にも注意が必要です。
タダ電は一人暮らしにおすすめ?
日中に家を空けることが多く、月の使用量が71kWh前後に収まる一人暮らしなら、恩恵は大きいです。
反対に、在宅時間が長くエアコンを多用する場合は、割高になる可能性があります。
タダ電の解約方法は?解約金はかかる?
解約は専用アプリから手続きでき、解約手数料はかかりません。
ただし2025年3月以降は、解約後の再契約ができない点に注意してください。
タダ電は本当に0円になる?
使用量が無料枠(約71kWh)に収まれば、実際に0円になる月はあります。
ただし2026年7月の改定で、契約19か月目以降は毎月560円の最低料金が発生するため、「ずっと完全無料」ではなくなりました。
まとめ|タダ電は「自分の使用量」で選ぶ電力会社
タダ電は、電気をあまり使わない家庭にとっては強力な選択肢になる一方、使用量が多い家庭には向かない、はっきりとクセのあるサービスです。
「タダ」という言葉のインパクトは大きいですが、実態は「月71kWh以下の人が、契約から1年半のあいだ電気代をほぼ0円にできる仕組み」です。
だからこそ、判断の軸になるのは、あなた自身の毎月の使用量です。
検針票を開いて、まずは「うちは何kWh使っているのか」を確かめてみてください。
そのうえで、71kWh前後に収まりそうなら、タダ電はあなたの家計にとって大きな味方になり得ます。
合わないと感じれば、無料でいつでもやめられる。
そのくらいの気軽さで、「自分に合うかどうか」だけ確かめてみるのが、いちばん後悔のない向き合い方だと思います。
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